rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

お金でできること


貨幣経済の中で生きている限り、ある程度の
お金がないと生きていけない。


もし、生きるため以上のお金を持っていたと
して、そのお金でなにができるだろう。お金
さえたくさんあれば、なんでもできるではない
かという幻想が、いまでも信仰されている場面
を時々目にすることがある。


お金があれば、いろいろなところに贅沢旅行で
行けるし、豪華な住まいもつくることもできる。
高級車も、おいしい物だっていくらでも手に
入る。


でも、手に入らないものもある。ほんとうの
人の気持ちは、お金では手に入らない。にせ
もののうわべだけの気持ちはお金で何とかなる
かもしれないが、心の底から人の気持ちを動か
しはしない。同じように、自分の豊かな気持ち
も、お金では直接手に入らない。


でも、お金の可能性が全くないわけではない。
ほんとうの気持ちがこもっていれば、全くお金
がないよりは、人や自分の豊かな気持ちを手に
入れるチャンスは広がる。お金がもたらすのは
チャンスでしかない。


湯水のように使えるお金は到底手に入れること
はできないと思うが、このように考えて、お金
を使っていきたいと思う。


●写真は、二子玉川の仮設のバス停である。
意外とカッコいい。