私は、自分の中には何もないと思っている。
そう考えると、なにがものごとを動かしている
のかが見えてくることがある。
実際、ものごとを動かしているのは、その時々
の状況や環境であったりする。
「器量」とはよく言ったものだ。新漢語林に
よると、「才能と度量。器は才能があること。
量は心が広いこと。」とある。ここでは各個人
の内実のことは語られていない。内側の
空虚の大きさについて言及しているので
ある。
ウツワとリョウ。より多くの情報が自分の中に
入り込んできたときに、それらを大きな器で
全体的に受け止め、それらを自分の中で変換し、
なるだけ多くの人たちにその情報を届ける力。
さらにそのような状況や環境そのものをつくり
出す力。
それが器量と呼ばれる能力である。
これからもみんなができるだけ対立すること
なく、自由な状態で、ものやしくみをつくって
いける環境を整えていきたいと思う。
