関係というと、すでに2つのものがありそこに
あらかじめ生じているものと思われている。
実はそうではない。2つ以上のものが時間と
場所というプロセスを経てつくられるものこそ
が関係である。
あらかじめあるものではなく、プロセスを通して
つくられるものというところが重要である。
空間については、建築家によってその定義は
さまざまなものがあるが、私にとっての空間は、
人と人、ものともの、人ともの、外部環境と
内部空間、などなど、何かと何かの関係を
建築的により豊かに処理された場を空間と
呼んでいる。
私にとっての空間は、関係そのものである。
それゆえに、人と人、環境と人などのあり方を
読み取り、その中で豊かな関係を見出しつくり
上げていくもの、それが空間なのである。
関係も空間もつくられるものである。