rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

関係はつくられるもの


関係というと、すでに2つのものがありそこに
あらかじめ生じているものと思われている。


実はそうではない。2つ以上のものが時間と
場所というプロセスを経てつくられるものこそ
が関係である。


あらかじめあるものではなく、プロセスを通して
つくられるものというところが重要である。


空間については、建築家によってその定義は
さまざまなものがあるが、私にとっての空間は、
人と人、ものともの、人ともの、外部環境と
内部空間、などなど、何かと何かの関係を
建築的により豊かに処理された場を空間と
呼んでいる。


私にとっての空間は、関係そのものである。
それゆえに、人と人、環境と人などのあり方を
読み取り、その中で豊かな関係を見出しつくり
上げていくもの、それが空間なのである。


関係も空間もつくられるものである。