rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

生きる意味を見つけよと言われるが・・・


建築の設計をしていても、なぜ人は生きて
いるかということを考えざるを得ないこと
がある。


そもそも人生に目的などあるのだろうか。
種の保存から考えると、種としての人間の
生命を保ち続けること、そしてより進化
させるということが、種としての目的なの
だろう。


でも、なぜ生命を保ち続けなければいけ
ないのか、なぜ進化しなければいけない
のか。分からない・・・。種と個人の関係
とはなんなのだろうか。考える動物に
なってしまった人間のジレンマがここに
ある。


生きる意味や、人生の目的など、あまり
ポジティブに考えてはいけないのかもしれ
ない。


宇宙や種の大きな流れの中で、その流れを
より生きているものたちがよりよい関係で
ハッピーに生き、その中で個人になにが
できるかを考えた方がいいのかもしれない。


意味や目的などは、あたまデッカチになって
しまった人間が心のなかにできてしまった
思考の洞穴を埋めようと苦し紛れに考えた
ものだ。


どうせ生きているなら、その究極のところ
までいったん考えて、考えた末のそれらが
ほんとうは実在しないものと認識した上で、
自分が続けていける仕事、気持ちよくはま
れる場所を見つけ、その中で自分も満足
でき、人々もハッピーにすることができる
ことを考え続けていきたいとあらためて思う。