歳を重ねてきて出来るようになってきた
ことだ。
若い駆け出しの頃は、とにかく自分がやり
たいことだけしか見えず、それに反する
ことはすべて拒否していた。
こちらが拒否していると、回りもまるで
鏡のように自分を拒否するようになった。
ただただ孤立していくだけだった。
ある時期から、変えるべきことは別の世界
にあるのではなく、いまここにある現実で
あることに気付いた。
変えるべきが現実ならば、現実を知らな
ければならない。外から現実を批判して
いても、ただ文句をつけるだけで現実は
1mmたりとも動かない。現実という状況を
許容し、その内部に入っていかなければ、
ものごとを変えることはできない。気を
つけるは、ミイラ取りがミイラにならない
ことだけだ。
状況、そして状況の変化を許容し、もの
ごとを変えていくこと。