rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

状況、そして状況の変化を許容すること


歳を重ねてきて出来るようになってきた
ことだ。


若い駆け出しの頃は、とにかく自分がやり
たいことだけしか見えず、それに反する
ことはすべて拒否していた。


こちらが拒否していると、回りもまるで
鏡のように自分を拒否するようになった。
ただただ孤立していくだけだった。


ある時期から、変えるべきことは別の世界
にあるのではなく、いまここにある現実で
あることに気付いた。


変えるべきが現実ならば、現実を知らな
ければならない。外から現実を批判して
いても、ただ文句をつけるだけで現実は
1mmたりとも動かない。現実という状況を
許容し、その内部に入っていかなければ、
ものごとを変えることはできない。気を
つけるは、ミイラ取りがミイラにならない
ことだけだ。


状況、そして状況の変化を許容し、もの
ごとを変えていくこと。