rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

生かされているという感覚


元気がいいときは、自分から積極的に
生きているという実感があるが、病気
や精神的にあまり元気でないときは、
だれか見えざる手によって生かされて
いるという感覚に包まれることがある。


そもそも、人間は自らの意思で現出し
たのではない。なにものかによって
この世に産み落とされ、そのなにもの
かによって生かされている存在である。


人間はもう少し生かされているという
感覚を取り戻してもいいのかもしれない。
そうすれば、強引に対峙してきた自然に
対してももう少し相対的に考えられる
ようになれるかもしれない。


なにごとに対しても、絶対的なものなど
なく、実際には世の中はゆっくり相対的に
動いていっていることを知るべきである。