なにかをやろうというときに、その周辺にある
事実を収集することから仕事は始まる。しかし、
事実を羅列するだけでは何も意味がない。
まず、諸事実の間の関係性を見つける必要が
ある。関係性とは、類似性や相違性を分析し、
大きく概念をグルーピングすることである。
つまり、これは抽象を意味している。
抽象性を認識できたとしても、それはまだその
本人の外部にあり、内部化されていない。
問題はその本人が、どのようにその諸事実や
諸概念を使い、どういう方向に持っていきたい
かである。つまり、それらを扱う本人がなにを
どうしたいかというベクトルを持っていないと、
分析したことや抽象化したことは意味を伴った
ものにならない。
きょう、現場を見に行ってそんなことを考えた。