rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

制度は雑用を量産する


制度は、性善説ではなく、人はもともと悪を
内在しているからそれらをあらかじめ防が
なければいけないという、性悪説によって
つくられることが多い。


建築界でもおととしの「建築基準法・士法
改悪」によって、実質的な実務とは関係の
ない膨大な諸手続きが付け加えられた。
それらの「雑用」をこなさなければいけない
時間の多いこと多いこと・・・。建築の場合、
もとからお客さんをだまそうと思って仕事を
している、設計者、施工業者はほとんどい
ない。なぜなら、信用を損ね、みすみす
仕事をなくしてしまうような行為はできる
限りしたくないからだ。結果として不正と
なるのは、経済システムと建築システム
の齟齬によるものである。


世の中の性悪説は、ちゃんと仕事をして
いる人にとっては、無駄な雑用のみ量産し
続けている。


できる限り雑用を減らして、本業に打ち込み
たいと思う。