rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

思うようにいかないのが当たり前の時代


仕事に慣れてくると、ついつい世の中は
結構思うように何とかなるという驕りを
いだくようになる。でもそれは、ある局面
でうまくっているだけであって、脈絡が
変化すれば、当然思うようにいかなくなる。


とくに、共通認識が失われつつある社会
では、状況は移ろい、脈絡は場所ごと、
時間ごとによって変わっていく。


つまり、いくらあがいても、現在は思うよう
にいかないのが当たり前の時代になって
しまったのである。


思うようにいかないことを前提に、状況
ごとにつながりや関係性を見つめ、仕事
を通して、それらのポジティブな可能性を
広げていくことが、いまの自分の本質的
な意味での仕事だと認識している。


思うようにいかないから、やりがいがある
し、おもしろいと考えた方が気が楽である。


●写真は、事務所菜園の唐辛子。そろ
そろ収穫の時期だろうか。