rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

伝えるということ


仕事とは、究極的には、自分以外の誰かに
なにかを伝えるという行為である。


伝えるには2つの次元がある。一つは情報
を右から左へ伝達すること。もう一つは。
自分の思いを人に共感してもらうこと。
仕事の本質を社会と関わることとすれば、
後者こそ最も重要な要素である。


共感を共有し合うこと、それを実現するには
伝える側にも伝えられる側にも自分の枠を
取り外し、余剰の力を出し合ううことが
必要である、そこにこそ、面白さ、楽しさ
がある。こうしたダイナミズムがあるから
こそ仕事はおもしろい。


まずは、そうした余剰の力を出し合える環境
をつくることが、少しだけ全体像が見えて
いる人間が最初にやる仕事なのだろう。