複数の人間でなにかを動かしていくときに
必ず出てくる問題である。
グループで活動するときのことばに置き換
えると、理念と現実となるだろうか。現実
ばかり追っていくと、みんなの活動はバラ
バラになり、方向性を失っていく。一方、
理念づくりに没頭していても、現実は何も
動かない。
現実的に(具体的に)行動しながら、(抽象
性をもった)理念を見つけていく。理念を
構想しながら、現実的な行動を起こしてみる。
試行錯誤しながら、みんなでこのように活動
していくことで共通の方向性が見えてくる。
最初から、理念も現実もあるわけではない。
いっしょに行動してみてはじめて見えてくる
ものなのである。
抽象性と具体性は、人間がものごとを整理
するために便宜的に分けた概念で、もとは
一体のものである。
抽象的であり、具体的であることが重要だ。