rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

人こそが大事な時代がやってきた


高校時代くらいまでは、有名企業や有名大学
に所属する人たちは、なんの疑いもなく優れた
人たちだと、ただ漠然と思い込んでいた。


大学時代、同じ建築を学ぶ人たちでも大学
によってではなく、人によって能力が大きく
異なることに気付き始めた。さらに、自分で
仕事をし始めると、人の能力は、属している
組織とはほとんど関係ないもので、その人の
生き様がその人の能力を決めているという
ことが分かってきた。


しかし、いまでもメジャーな考え方は、いい
企業やいい大学がいいものだとされている。
でも、少しずつだがその考え方がシフトして
きていることが感じられるようになった。組織
によって人間を順位付けできない社会構造に
移行してきているようだ。


そんな時代には、自分がどんな生き様をして
いくのか、どんな死に様をするのか覚悟を決め、
自分個人のスタンスでものごとを考えると同時
に社会の全体像を見極める能力を磨くことだ。


とにかく、自分のあたまで考え、自分のからだ
を資本に行動していくことがいまこそ求められ
ている。