rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

便利の不便


通信方法が多過ぎて、どの方法で連絡
すればいいか迷うことがある。


順に上げていくと、携帯メール、eメール、
ファックス、手紙、電報、携帯電話、固定
電話、人に伝言してもらう、直接会う、
などがある。


携帯メールとeメールは情報量が最も少
なく、決定事項の報告に使うのが適当だ。


電報は、いまではお祝いや弔電にしか
使われなくなったが、昔は短文でも強力
な伝達力があった。


ファックスと手紙は文字の表情や物質
感があり、一段落情報量が増す。


電話は、声音や気迫が伝わる。緊急性
や親密性によって、携帯と固定を使い
分ける必要がある。


人に伝言してもらうのは、人によっては
伝えたいことがうまく伝わらないことが
ある。


最後の直接会うのが、最も情報量が多い。
時間と場所を共有していること、話し方や
表情や声音で何を伝えたいかが最も伝わ
りやすい。


このようにメディアが増え便利になった
が、どの場面でどのメディアを使えば
いいかの判断がなかなか難しい。われ
われはこんな便利だが不便な時代に
生きている。