rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

自らの能力に認識的であること


人間の能力には、いろいろなものがある。
美しいことも一つの能力であろう。演算力、
問題解決力、対話力、創造力、などさまざま
な分野、いろいろなレベルのものがある。


これらの能力に対して、自分がどの程度の
ものか知る必要がある。それによって自分
が社会に対してなにができるか、どのよう
に関わることができるか、なにを仕事とすれ
ばいいか、それらを認識的に理解すること
が重要なような気がする。そうすることに
よって、社会の中で自分がはまるところが
どこにあるか見つけていくことがその人に
とって、社会とともに生きることになるので
はないだろうか。


その時、気をつけなければいけないことが
ある。それは、自らの能力に認識的である
ことによって、自分の能力を限定的にとら
えてはいけない。最近、そういったかたち
で自分でシャッターを降ろし、社会との関係
を絶っている人たちを数多く見かける。認識
的であるということは、自分にない能力を
知ることでもある。それらを身につける努力
をすれば、より社会に近づいていくのでは
ないだろうか。


自らを知ることによって、自らを伸ばして
いく、そんな世の中になるといいなと思う。