rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

どうしても受け入れられないこともある


ここ15年くらいは、それまでの生活を悔い
改め、自分の身の回りの現実をポジティブ
に受け入れ、それをクリエイティブなもの
へ昇華させていくという社会との関わりを
してきた。


ここ最近のことだが、どうしても自分の中で
受け入れられないことがあることに気付く
ようになった。


そのすべてに共通するものは、内田樹さん
の著書「下流志向」にあるようだ。消費社会
の中で、消費者として上手に振る舞い、目に
見えないものに価値はないものとし、自ら
の責任を果たすことなく消費者的な実利を
主張するという態度である。


どの世代にもそういった発想をする人は
いるとは思うが、内田さんの著書にも書か
れているように、いわゆる「ゆとり世代
においては数倍の確率でそのような思考
方法をする人がいるようだ。


時代の流れでそのようになってしまった
部分もあり当事者には罪もないとも思うが、
人間として社会に関わっている限り、社会
に対する自由とともにしっかり責任を果た
していかねばならない。自由に考え、その
責任を果たすには、まずは自分のあたまで
考え、自らのからだで行動しなければ何も
始まらない。


自戒を込めて、こんなことを考えた。