rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

真実を隠蔽するシステム


ここ最近、世の中の現象をカテゴライズする
ような(?)ことばを多く見かける。勝ち組と
負け組というのもその一例だ。どちらのサイド
に組み込まれた人たちも、たまたまでどうこう
したからそうなったという例は極めて少ない。
どうすれば、この不況の時代をサバイバルして
いけるかなどの本質的な問題は棚上げして、
分類するだけで核心となっている話を隠蔽
する。


草食系と肉食系というのも同じで、社会全体で、
若者たちの大多数が弱っていることについては
言及しないで、ただただ分類して位置付けを
確認するだけだ。


分類するのがいけないといっているわけでは
ないのだが、その先の話をなぜしないのだろ
うか。まるで衰退していくことを受け入れ、ただ
見守ろうとしているようだ。


意思を持って目標に向かっていくことをあきら
めさせるシステムなのかもしれない。民放の
番組を人の家などに行って見ると、あきらかに
ほとんどのものが本質とか核心を隠蔽させる
ようつくられているような気がする。


気をつけてことに当たらなければ危うい時代が
訪れはじめているようだ。