rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

脈絡の喪失


さまざまなメディアで、人々同士の関係性や
個人と社会との接点が失われつつあることが
数多く取上げられている。


高度経済成長期のように、同じ方向を向いて
いてもなにもいいことはない。バブルのとき
のように何でもありではない。バブル崩壊
のなにを拠り所にすればいいか分からない
流れがずっと続いている。これまでの歴史的
な流れの中で、過去の社会的な連続性が
崩壊してしまったままである。


そこで何をすればいいかだ。新しい関係性を
少しずつでも生み出していく必要がある。でも
どのような脈絡をつくればいいのか。複数の
人間や異業種間で共通の目標をつくりだす
こと、そして、それに向けてみんなで考えて
行動すること。いまやるべきことはこれだ。
シンプルな話である。


自分の仕事である建築をつくるときにも常に
このことを考えながら行動している。同じよう
なことを考えている人にできる限り多く出会い
たいと思う。