rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

憂鬱について


数年に一度、軽いものなら年に数回は憂鬱
な精神状態になる。憂鬱ではないときは、
自分の考えていることや行動しようとして
いることが、受け手側にスムーズに伝わっ
ている。憂鬱な状態になると、意思が伝わ
る回路が遮断され本人が精神的に孤立して
しまう。


通常の状態に戻すには、それらの回路が
機能しものごとを整流化することである。
しかし慌ててはいけない。まずは、沈黙
してなにが自分の意思を伝えられなくして
いるか、なにが求められているかについて
じっくり考える。それが分かったら、歩き
ながら整流化に向けてつながるところを
さがす。決して走ってはいけない。走るの
は整流化できてからだ。


ものごとというものは、長い期間同じことを
繰り返していると、思考と実体が合致しなく
なる。いわゆるルーティン化である。憂鬱
は、それを解消するためのリセットのため
の無意識的な準備行為なのである。前向き
に憂鬱を受け入れよう。