rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

みんな時間とともに動き変化している


歳を重ねないと分からないことがある。
子供のころ、親を含めたおとなは絶対
的なもので移ろったり変化しないもの
だと思っていた。


自分の経験でいうと、20代30代は迷い
っぱなしだし、40になったときも日々
時間とともに変化し移ろっていた。40
才になっても迷いたいし変化したいと
思い続けていた。不惑というのは本人
が時とともにそうなるということでは
なく社会が求めているだけのものだっ
たことを知る。当然、いまも同じように
移ろい変化し続けている。


人もそうだが、社会も経済も制度など
もなにも不変のものはない。これは歳
を取ってやっと分かってきた。


世の中に存在するものはすべて時間
とともに移ろい変化していくものなの
である。同じように自分も変化している
ので、世界を考えるときあらゆるもの
が相対的であるということを理解した
上で、ものごとを見つめていかなけれ
ば何も見えてこない。


絶対だと思っていたものはいずれ滅び、
そして自分も不在へと向かう。