rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

抽象的思考


きのうは朝から病院で検査。最近のCTは
すぐ結果が見られるから話が早い。結果
はとくに問題はなし。念のためのCTだっ
たがとにかくよかった・・・。


お昼を渋谷で食べてそのまま電車で大学
に行く。図書館の設計のエスキース2回目
だが、なかなか前に進んでいく学生が少
ないのが気になる。目の間に見えるもの
やどこかに書いてあることのそのままに
ついては、よく理解できるのだが、具体的
な事象の背後にある見えない関係性を
探るのがどうやら不得手な人が多いようで
ある。大学という専門教育機関においては、
どの分野においてもその見えない次元を
探り、それを現実に還元することで豊かな
成果を得るというのがふつうだと思うのだ
が、昨今ではそううまくいかないようである。


具体的な事象を伝え合っていても、それは
ただの伝言ゲームに過ぎない。その背後に
ある意味や関係を見い出し、いまある問題
を解決しよりよいものに転換していくという
ことをやっていかないとこの世の中はよく
なっていくはずがない。


大学在学中にぜひこの抽象的思考を身に
付けて卒業していってほしいと切に思う。