rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

混ざり、溶け込むこと


20数年間、薄くだがまちづくりに関わってきて思う
ことがある。


コンサルタントが入って、花火を打ち上げるだけの
まちづくりは必ず一過性で終わってしまう。これは
どこのまちづくりを見ても同じことだろう。


まちに異分子が何組か入り、まずは混ざる。ここ
では、住民との間には摩擦やら軋轢がある。しかし、
長く熱心に混ざることで関係性の糸が少しずつだが
増えていき、ついには溶け込んでしまう。ここまで
来て新しいまちづくりが起動し始める。まちづくりは、
時間と根気が必要なのである。


こうしたことを繰り返していくことで、まちはどんどん
魅力的なものになっていく。こんなまちづくりにこれ
からも関わっていきたいと思う。