rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

見えざるシステムを意識して生きる


国際情勢が読み取りにくい時代になっている。
経済中心主義が進行し、貨幣という抽象的な
ものを介在してお金がどのように動いているか
分からなくなっている。日々の生活も支払った
お金が最終的にどこに行っているか不明である。
特に国際化している企業においては日本にお金
は落ちていないと考えた方がいいだろう。お金
も抽象的だが、さらに電子マネーとなるともの
の価値とは何かを問い直さなければならない
くらい実体とは関係のないものになってしまって
いる。


国際情勢のみならず、国家、地方、家族、個人
に至るまで周辺のものごとが抽象的になり過ぎ
ている。


貨幣をなくすということは今更難しいとしても、
真剣に具体的にものの価値を問い直すべき
ときが来ている。見えざるシステムを意識して
生きていかなければならない。