rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

近代史を学ぶ


ここのところ、戦後史を皮切りに戦前史、さらに
は現在に至るまでの近代史に関する本をいろ
いろ読み漁っている。


第2次世界大戦終戦後70年を迎えるにあたって
世界の機密文書が相次いで公開されたことが
近代史、戦前史、戦後史に新たな光を当てて
いるのだろう。これまで、学校で学んできたもの
とは、異なる歴史の解釈が新たに与えられ続け
ている。時代の渦中にいるときには見えなかった
ものが、現在から振り返ることによって、これまで
考えていたものとは違ったかたちで立ち現われ
てきた。


第2次世界大戦後から、1995年までの時期が
ここ2世紀の中で、もっとも豊かで平和な時代
だったということが分かってきた。まさに自分が
生まれる15年前から35歳になるまでに時期で
ある。そう考えると感慨深いものがある。


今後フロンティアを失った資本主義の行く末は
どうなるのだろうか。現実的には世界での格差
は縮小され、今度は国家内のフロンティアを求め
て国家内での格差が各国で広がり続けている
そうだ。


21世紀の資本」の著者、フランスの経済学者
トマ・ピケティ氏が来日したらしい。国会の質問
にもピケティ氏の理論が質問の当たって紹介
されたらしい。税務当局が保有する降の統計
データを活用して、各国の所得格差の広がりを
統計的に分析しグラフでその変遷をビジュアル
化して見せた。彼は格差解消の方法をも提唱して
いるそうだ。本屋に平積みされているあの分厚
い本が、全世界で100万部以上売れているという
から驚きである。


きのうの夜のEテレの番組で、ピケティの特集を
録画した。今晩は、その録画を観ながら経済の
ことに思索を巡らせてみよう。