rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

ウイスキー工場巡りの一日


きのうはこれから始まるウイスキー工場の
プロジェクトの備え、サントリー白州蒸留
所とキリン富士御殿場蒸留所の見学に行
ってきた。


朝、午前9時出発予定で事務所でスタッフ
工務店社長の来所を待っていたが、渋滞
に巻き込まれたらしく30分以上出発が遅れ
る。遅れを取り戻しつつ、白州に向かうも
午前11時半の見学ツアーに間に合わなか
った。仕方がないのでウイスキー博物館を
足早に見て回る。


次の御殿場のツアーに間に合わせるべく
車で現地に向かう。午後3時からのツアー
になんとか間に合う。ウイスキーづくりの
現実感がなんとなく湧いてくる。年間の
生産本数を聞いてみるとなんと2000万本
とのこと。おそらく白州も同じくらいの生産
量だろう。我々がこれから設計する蒸留所
は、当初は年間1万5千本、次第に本数を
増やしていき最終的には年間6万本の生産
を目指している。昨日見た2つの蒸留所の
規模はあまりに多すぎる。今度は、規模の
似通った蒸留所を見に行こうと話し合う。


それにしても、ウイスキー蒸留所の設計の
依頼をいただくなどというのは、設計者と
してかなり稀有なことである。長く仕事を
していると、こうしたうれしいこともある。
設計の仕事を続けられていることに感謝
しなければいけない。


車で事務所まで送ってもらうと午後6時を
回っていたのでそのまま仕事を上がる。