rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

話のおもしろい人


テレビなどのコメンテーターを見ていると、
話のおもしろい人と話のおもしろくない人
がいる。当たり前のようであるが、観察を
しているその理由が見えてくる。


話がおもしろくない人は、コメントすべき
話の流れをそのままなぞるように話して
おり、その人の見方、その人の考えが入
っていない。ニュースの内容が伝わって
こないアナウンサーもいるが、それは本人
が何も考えておらず字面だけを追って原稿
を読んでいる。


一方で話がおもしろ人は、コメントの内容
が話の断面を見せてくれたり、底流を流れ
ているものを示していたりする。また思い
もしない視点から切り込んでくる。本人の
しっかりした考えがあり、話の方向性が
明確である。


東京MXテレビの「モーニング・クロス」を
観ているとその違いがくっきり分かる。人
とコミュニケートするときに、自分の考え
が明確であり、通常の視点とは異なるもの
を示したり、本質的なことを拾い上げたり
することを示し合うものではないとそれは
成立しない。


今の世の中に一番大事なのはそれぞれの
人間がそれぞれ自分の頭で考えることで
ある。自戒を込めてこんなことを考えてみた。