rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

私鉄と商店街


仕事で現場に出掛ける時、東京近郊の私鉄
に乗ることが多い。駅で下車して駅前商店街
を観察すると、私鉄によって特徴があること
が分かる。


中でも、駅前商店街にチェーン店が多いの
が、西武である。たとえば、所沢駅の商店
街は500mくらいの長さがあるのだが、個人
商店がほとんどなくチェーン店で埋まってい
る。どの駅でもその傾向が強い。


次に、東急。駅前開発を東急がやっている
のか、駅ビルは東急系で商店街も東急系の
お店が目立つ。


チェーン店が少なくディープな個人商店特に
渋い飲み屋が多いのが、東武、京成、京急
いずれも下町系のディープな店である。


ディープさはないが、地元個人商店が頑張
っているのが小田急と京王。小田急駅ビル
開発をすると、小田急系の店が並ぶように
なっている。


これらの違いはどこから来るのだろうか。
土地柄というものもあるのだろう。それと
鉄道会社が沿線開発をどのように進める
かという大きな方針でも商店街のあり様
が変わってくるのではないか。


ちなみに、JRの駅の前商店街は土地柄と
いう要因で違いが表れていることを重ね合
わせると分かりやすいかもしれない。