rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

人とのつながり


地方にいた若いころは、人とのつながりには
あまり興味がなかった。むしろ、近所付合い
や親戚関係が煩わしくて仕方がなかった。


それから逃れるために進学を境に上京して
きたようなものである。核家族化、グロー
バル化が進展していく中では当然の考え方
だったのかもしれない。


歳を重ねてきたからかもしれないが、ここ
のところ、人とのつながりがとても大切な
ものだと思うようになってきた。グローバル
化も限界まで進み、反グローバル化へと
転換していく状況がそう思わせているのか
もしれない。グローバル化の行く末は殺伐
とした社会である。それを出来る限り避け
たいという思いがそんな気持ちにさせて
いるのかもしれない。


仕事を始めて、仕事関係の人とは工務店
クライアントの方々といろいろな縁をつくる
ことができた。また6年前から始めたテニス
によってテニス仲間ができた。最近では
ご近所さんとも少しずつだがつながりを
持つことが出来るようになってきた。


社会の再構築と言えば大げさだが無意識
に社会のつながりの復活に思いを描いて
いるのかもしれない。