rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

1対1のネットワーク


日曜夜のNHKのスポーツ番組で、中田英寿が興味深いコメントをしていた。


バーレーン戦前のインタビューで、「システムには興味ないんで・・・」と。
そして試合後には、「勝つのが目的だったので・・・、1対1の対応が守備でも
攻撃でもうまくいった・・・」とコメントしていた。
ニュースだったのでコメントの前後の話はわからないがとても印象的なものだった。


ジーコがシステムを4バックから3バックに変更することに対する質問に答えたものだが、
中田がシステムに興味がないわけがない。彼は何を言いたかったのだろうか。
おそらく、守備でも攻撃でも1対1の対応をしっかりすることがシステム以前のことで、
それができてはじめてシステムがうまく回っていくと言いたかったのだろう。
1対1の対応の積み重ねが円滑なネットワークの流れをつくる。


最近仕事をしていてこのことを痛感している。
1対1の対応が確立されていないと、ネットワーク的な動きが始動しないのだ。
いろいろなひとたちの1対1の対応が重なり合いつながり合っていくことによって、
なにかおもしろいことがおこるかもしれない。