寿司屋さんのカウンターは、客の見栄と職人の意地がスパークする場所だ。
私はだんだん場馴れしてきたが、妻はどうも苦手のようだ。
今日は子供と、ベルトコンベア施設はあるが、すべて注文してから握る寿司屋さんに
行ってきた。経堂の「台所屋」という寿司屋さんだ。
客と職人の間にベルトコンベアと、その25センチくらい上にネタを入れる
ガラスボックスが、良好な「場」の「棲み分け」をしてくれている。
これらがあるからだろうか、客と職人が対峙する一般的な寿司屋さんと比べると
注文しやすい気がする。子供も「マグロさびぬきでね〜!」と注文していた。
それにしても子供というものは、おいしいものには敏感で悔しいことに
それらは高い。今日もズワイガニをやられてしまった。
そういう子供を横目で見ながら、私は寿司とホタルイカの沖漬けをつまみに
生ビールから「〆張鶴」へと移行していくのであった。