rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

ワニワニパニック


ワニワニパニックって知ってますか。
ゲームセンターにある、モグラたたきゲームの姉妹機のようなもので
モグラの代わりにワニをたたくゲーム機である。
ネーミングがぐるぐるドラゴンに似ていて
なかなか頭から離れない。


10数年前、建築家のトム・ヘネガンさんが私の友人二人と
大崎の倉庫の中二階に「アーキテクチュア・ファクトリー」という
事務所を開かれた。
そこの倉庫に置いてあった商品がワニワニパニックだった。
ふとそんなことを思い出した。


その事務所は、やはり倉庫であるから夏暑く冬寒い。
倉庫ではパワーリフトが稼動しているときはやかましく、ホコリっぽい。
ホコリとタバコでMACのFDがいかれてしまうほどだった。
そんな事務所だったが、トムさんには似合ってかっこよかった。
あるときは、アイスランドの首相が訪れ赤絨毯が敷かれたと聞いている。


トム・ヘネガンさんといえば20数年前の「SD」で八束はじめさんが
まとめられた「アンビルド・イングランド」で紹介された方で
当時の学生の間では憧れの人だった。


そんなトムさんは、熊本の牛舎、福島の保養施設、富山のホタルイカ博物館、
などを日本に残し、今はオーストラリアにいらっしゃるはずだ.
お元気だろうか。
彼こそ、「バガボンド」を地でいっているひとだ。