rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

横浜の住宅の一年目検査


きょうは午前中、横浜の住宅「SU-HOUSE 14」an-don
の一年目検査に行ってきた。


とてもきれいに使っていただいていて、とてもうれしい。
キッチンは造作キッチンなのだが、収納もいろいろ工夫
されていて、逆に設計の参考になる。


なによりうれしいのは、設計しているときにはとくに
話していなかった開口部や空間のおもしろさについて、
一年住んでみて感じたこととして、クライアントの方
から直接聞くことだ。南北に開いた大きな窓の効用や
高窓から見える空や月がきれいだとか・・・。


設計中には、なんとなく空間の雰囲気については説明
するのだが、見えざるものを説明することになるので
細かなおもしろさにはとくに言及しない。それらの隠し
玉のように忍ばせておいた空間のおもしろさを自ら
クライアントの方に直に感じてもらって、一年後にその
話を聞けるのは、設計者冥利に尽きる。


クライアントのHさんご夫妻、きょうはありがとうござい
ました。今後ともよろしくお願いいたします。