rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

スケッチ日和


きょうは、打ち合わせもなく、まる一日事務所で仕事の
予定。


新しいプロジェクト3つのラフスケッチを始めよう。


イデアは始めてからすぐ出てくることもあるし、頭を
しぼってもひねっても出てこないことがある。そんな
ときは、1日2日寝かせておくに限る。そうすると、頭の
中で自然に発酵することもある。


とくに建築の場合、あまりあせらずに考えた方がうまく
いくようだ。パンや料理のように、寝かせて発酵させたり、
味をしみ込ませたり、隠し味をつけたり、最終的な仕上
がりが最高になるように、プロセスを念入りに確実に
こなしていくことが、いい建築をつくるには必要だ。
一発勝負でできあがった建築には深みや含蓄がない。


プロセスを経てつくられたものには、シンプルな中に、
複雑で味わい深いものが醸し出される。


●写真は、豪徳寺商店街の店と店のスキマ。よく見て
みると、いろいろなスキマの使い方を見ることができる。
スキマは、ソフトな境界であるがゆえ、そのあり方が
おもしろい。