rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

ちくわハウス


先日のコメントのやりとりで取り上げられて
いましたように 、「ちくわハウス」岡村泰之著
(出版社:ラトルズ)という変な名前の本を書き
ました。


話があってから、2年くらいになるでしょうか。
のらりくらりで、ようやっと出版に漕ぎ着け
ました。関係者のみなさん、ご迷惑をお掛け
しました。


なにが、こんなに出版を長引かせたかですが、
おそらく私の建築に対する考え方と関係ある
ようです。つまり、ターゲットが明確でないの
です。私自身は、建築で現在将来にわたって
関わり合うであろう方たちすべてに、建築的な
メッセージを送りたいと考えています。


本にする場合も、営業的にこれから家を建てる
人たちに向けて話したいわけでもなく、自分が
考えていることに共感していただけそうな人
全員に話したいと思う気持ちがあるために出版
的には、かなりやっかいな著者だっただろうと
反省しています。


この本には、いま考えていること、これまでに
つくってきた建築について、建築の設計を仕事に
するに至った経緯、などが書かれています。
優しいことばで表現しながら、いまなにを考え
行動すればいいかという生きるための指針にも
なるようなことも、書いています。


ふわっとして、一見ふつうであたりまえだけど、
実はラジカルな本が書けたと思っております。
興味をお持ちになった方は、本屋さんで覗いて
みてください。