私の悪い癖である。ひとつ、いいアイデアが
浮かぶと、建築だけでなく、他の分野まで広げ
て、いろいろなことを考えてしまう。そして、行動
に移そうとしてしまうから、また厄介だ。
パーティをやるときも、ついつい、お招きする
人を絞りきれず、あの人もあの人もとなって、
いつも大人数のパーティになってしまう。
なぜこんなことになってしまうのか考えてみた。
もとは、建築に関するアイデアからはじまる。
もしかすると、この考え方は、まちづくりにも
応用できるのではないか、地方の特色を生か
したプロダクトづくりにも、町工場の活性化にも、
というかたちで、どんどん広がってしまう。
これはなぜかと、考えると、建築という分野が、
さまざまな他分野と、部分集合を形成している
からなのだろう。だから、建築で考えたシンプル
な概念は、いくらでも他分野で応用できるのだ。
それだけ視野の広い職業だともいえる。だから
こそ、ものごとを総合的に見ることができる
数少ない職業のひとつだということができる
だろう。
でも、分類整理して取り組まないと、せっかくの
いいことも空中分解してしまう。気をつけねば。
また、これからも、いろいろなことを考え、行動
範囲をついつい広げてしまう活動をしていくの
だろう。