rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

見積調整


これまで、約90戸の住宅の設計を手掛けて
きたが、ほぼ予算内に収まった物件は3戸
だけである。依頼主のご要望を最大限に
取り入れていくと、大体予定工事費の1割
前後予算オーバーする。


設計事務所による工事費は、依頼主との
すべての打合せを終わり、図面をすべて
描き上げて、工務店に正確な見積を出して
もらわなければ確定しない。予算調整は、
工務店に設計中盤で概算見積を出してもら
ったりして微調整することもすることも
あるが、基本的にはこれまでの事例と設計
者の経験によるものである。


この点、設計者はかなりリスキーな立場に
おかれる。パイロットにおける離着陸の
緊張感と同じような経験を迫られる。ほん
とに心臓にわるい。しかし、注文住宅なら
ば通らなければいけない道である。


依頼主、工務店とこころを一つにして解決
してかなければ道は開かない。依頼主に
納得してもらい、これから30年40年快適に
豊かにハッピーに住んでいただくという
ただ一つに目標に向かって協力していく
しかない。


ファイトやっ!!。