rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

人の中にはなにもない


学生時代から独立してすぐのころまで、
自分が身につけてきたものとそれに対
するプライドによって自分を保っていた。


独立してしばらくして、プライドに値する
「身につけたもの」などなんの意味もない
ことに気付いた。


人が生きていく上で最も必要なものは、
意思とベクトルであると。


知識や学問などは、意思とベクトルを
強化するには役立つが、自分の中に
あるものではない。経験も然りである。


トップアスリート、優れたアーティスト、
卓越した学者などは、その境地に達した
がゆえにクリエイティブな仕事ができる
のだろう。


意思とベクトルこそ、プライドに値する
ものだ。