rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

不安は3つ以上抱えない方がいい


前々から、不安要素とか非決定事項は2つ以内に
抑えるようにしてきた。
3つをこえると、精神が蝕まれるからだ。


不安が1つなら普段は忘れていられる。
2つなら、そのうちのひとつに解決のめぼしをつければ
まだ自分をコントロールできる。
3つになると、なにからとりかかったらいいか
わけが分からなくなり、日常生活もそれにかかりっぱなしになる。
それゆえに、放っておく不安要素は2つ以内にしているのだ。


仕事の場合も同様である。
特に設計の初期段階でなんのめぼしもつけられない仕事が
3つをこえる場合はたまったものではない。
そんなときはとにかく全体は見ないようにして、
いちばん早く仕上げなければいけない仕事から
一つずつ仕上げていって、非決定事項を2つ以内に
もっていくようにしている。
ここで全体を見てしまうと不安だけ湧き上がってきて
なにも手がつけられなくなってしまう。


これは経験から導き出したものだが、
心理学的に理論化されていることなのかもしれない。


とにかく不安は少ない方がいい。