rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

正解のない問い


問いには必ず正解があると思われている。


学校で勉強してきた、あるいは試験で
解いてきた問いには、科学的に導き出せる
正解があった。


だが、いざ仕事をしてみると、一つの事象に
関わるファクターがあまりにも多すぎ、
科学的に導き出せる解などほとんどない。


とくに建築の設計の場合、関係することの
多様さに加えて、時間的な事象も関わって
くる。


だからこそ、建築の設計はおもしろいとも
いえる。


建築の設計の場合、解というより納得できる
ぎりぎりのエッジを探す旅のような仕事である。


これからも、クライアントと施工者、そして
設計者で、納得し腑に落ちる答えを探す旅を
楽しんでいきたい。