rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

「第三の身体」という考え方


養老孟司氏と内田樹氏の対談集「逆立ち日本論」
(新潮選書)の中で、内田氏がおもしろいことを
いわれていた。


内田氏は、合気道をたしなまれる。武道の位置付け
として、力で相手を倒すという対立の構図ではなく、
自分(第一の身体)と相手(第二の身体)が合わ
さることで、二つの身体で、第三の身体を形成し、
どのようにその複合体を操っていくか、その主導権
をどうつかむかが、勝敗を決めるらしい。もはや、
ここでは、勝った負けたの次元ではない。


これは、政治にも、さまざまな社会活動、そして、
建築にも応用できるのではないか。


対立ではなく、協働。第三の身体という複合体を
みんなでどう操っていけるかを考えることが重要
だ。


●写真は、先週水曜日の東京散歩で見つけた
サボテン。ふつうの木の先から、サボテンが生え
花を咲かせている。なんという名前のサボテン
だろうか?