rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

DO系住宅の一年目検査


きのうは午後から、三鷹市の住宅「DO-HOUSE 4」
yellow-submarineの一年目検査。


「DO-HOUSE」とは、表向きはクライアントも施工に
参加し「ドゥ」する住宅の当事務所カテゴリー名で
ある。裏コードでは、予算が厳しいからこれしかあら
へん、「ドヤッ!!」の「ド・ハウス」である。


「ドヤッ!!」というくらいだから、割り切りもすごい。
なにをつくりたいか、なにを残したいかが、はっきり
している。空間のあり方も明確である。


DO系住宅の一年目検査に行って、何よりおもしろい
のは、クライアントそれぞれが個性的な住まい方を
されているところだ。また、見積調整でなくなって
しまったものを、セルフビルドでつくられたものを
見せていただくのはとても興味深い。


この住宅のクライアントのKさんは、中庭に渡り廊下
と、2階のLDKに隣接したバルコニーを自力でつくら
れた。Kさんのご家族らしい家になってきている。


レゲーミュージックが、家中に流れているなかで、
まだ明るい中、さりげなく、ビールをすすめられ、
断る理由もなかったので、なにも言わず素直に
いただいた。Kさんありがとうございました。


DO系住宅のもうひとつの特徴は、一年目検査で
手直し工事がないということだ。不思議とどこもそう
である。着目しているところが、ふつうの人とは違う
のかもしれない。


Kさん、これからもこの家で、Kさんご家族らしい
生活を存分に楽しんでください。