rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

京都へ・・・


またまた、夏休み旅行記である。8/14(火)午後、
静岡を出て京都に着く。駅前の旅館の食堂で昼食
を取る。まず、久しぶりに京都タワーに上ってみよう
かということになり、エレベーター近くに行ってみたが、
なんと料金が770円。ちょっとボリすぎ。500円なら
乗るのに・・・。このあたりに妙な庶民感覚が出て
きてしまう。


写真は、京都駅。工事中に京都を通りかかって、
ホーム側からその姿を見たことはあるが、実際に
中に入ってみるのは初めて。なんと竣工後10年目
にしてはじめての訪問である。


この京都駅の設計は、原広司さんによろものである。
外観については、あまりも閉鎖的すぎる。この点に
ついては、安藤忠雄さんのゲート状の案のほうが、
京都の街にマッチしている。しかし、中に入って
みると不思議な迷宮空間。劇場のようでもあり、
路地のようでもある。京都の迷宮性を感じないでも
ない。このあたりが、原広司さんの建築のおもしろさ
なのだろう。駅に滞在するのが楽しくなる。宿も
駅ビル内の「グランビア京都」に泊まる。平面計画
上には、いろいろ無理があることは否めないが、
ところどころで開ける開口部からの視点には、毎回
驚かされ、楽しめる建築である。外国人観光客も
建築に興味を示す人も多く、立ち止まったり、建物
内部をくまなく歩き回る姿を何度か見た。


チェックインまで時間があったので、駅前のレンタル
自転車を借りて、当てもなく、京都市内を流してみる。
普段、観光できても見ないようなところを見ることが
できるのは自転車の強みである。途中、鴨川の河原で
一休みして、槙文彦氏設計の国立京都近代美術館を
見て、道すがらの三十三間堂に寄ってホテルに戻り、
これまた駅ビル内の京野菜料理屋でビールを飲み
ながら夕食。


この日はここまで・・・。