rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

プロセスと結果を一致させる


建築をつくる上での、プロセスを重視する
という建築家がいる。また、結果としての
作品性こそが重要だという建築家もいる。


プロセス重視はプロセスに、結果重視は
結果に、と必ずどちらかに偏っていること
がかなり多いと思う。


私は、建築とくに住宅の場合、計画して
いく中での対話というプロセスはかなり
重要だと思っている。しかし、プロセスだけ
ではいい建築はつくれない。よりいい建築
をつくるよう思考し、プロセスと同一化させ、
結果としての作品性もより高いものにして
いく必要がある。建築家という職能を持つ
ものに設計を依頼するからには、結果と
しての作品性も必須のものだと考えている。


プロセスと結果は、相反するものではない。
これらを一致させるべく設計活動をしている
建築家があまりに少な過ぎる。


プロセスと結果は一致させることができる。
と言い切っておこう。


●きのうは午前中、事務所にてクライアント
打ち合わせ。午後からは、さいたま市の住宅
「SU-HOUSE 19」silenceに、いま書いている
書き物の取材で、編集の方とスタッフK、そして
私の3人でお邪魔した。


インタビューは、生ビールの乾杯から焼酎
を飲みながら、そしておいしいお料理を
いただきながら進められた。そのインタビュー
の中で、クライアントのYさんご夫妻から
設計のプロセスのお話、完成してからの
さまざまな楽しい発見などのお話を聞いた。


まさに、プロセスと結果の一致をお二人の
話から確信できた。建築家としてものすごく
うれしい瞬間である。


Yさんご夫妻、お休みのところ、ほんとうに
ありがとうございました。そして、ご馳走様
でした。これからもメンテンス等でお付合いは
続きます。また、楽しいお話をお聞かせくだ
さい。今後ともよろしくお願いいたします。