rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

玉川上水がパイプで流れているところ


まえまえから、玉川上水には興味があった。
江戸時代に、多摩から江戸までの距離を人力
で川を掘り水を引いてきたのだ。その当時は、
それほど建物がなかったから、いまよりは
難しくなかっただろうが、それにしても大事業
である。


5月の連休のときに、たまたま、かみさんが
タモリ倶楽部」をみていたら、明大前あたりに、
玉川上水がパイプで井の頭線の上を通って
いるところがあるということらしい。それを聞き、
行ってみようかということになり、散歩がてら
出掛けてみると、写真の通りパイプが線路の
上を通っている。


そのあと、近くを散歩していたら、大原あたりで、
和田堀給水所の前を通りかかると、たまたま
開放日ということで、中を見せてもらう。大正、
昭和初期の給水施設は、なぜかみな新古典
主義的な様式をまとっている。当時のインテリ
建築家は、とにかく、知識にある様式を用途を
選ばず使いたかったのだろう。駒沢給水所も
しかりである。


その日は、最後に雨も降り、なにかと水と関係
のある一日であった。