rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

設計は選択・決定の集積である


建築の設計の打合せは、毎回テーマを
決め、いくつかの選択肢の中から、優先
順位に基づいて、住まい手にマッチした
ものを選択し決定することがその主な
意味である。


打合せから、現場、完成まで、選択と
決定の繰り返しである。


決めることも、それぞれのステージで
異なる。基本設計では、提案するいくつ
ものプランを見ながら、住まい手がどの
ようにこの家で過ごしていくかを見つ
けてもらう。実施設計では、仕上げや
設備を自分たちの好みで決めてもらう。
現場では、それまで決めてきたことを
確認し、最終的な色などの仕上げや、
諸設備の位置関係などを最終決定して
もらう。


こうした、選択・決定を繰り返した集積
の結果として、住まい手のためだけの
唯一無二の住まいとなるのだ。