rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

アナウンサーの力


テレビでニュースを観ていて、正確に発音しているの
にも関わらず、意味が浮ついていてこちら側に伝わって
こないことがある。よ〜く気を付けて観ていると、その
タイプのアナウンサーは局内で4〜5人であることに
気付く。


かみさんとこれらの人を、「Gロウ」、「メダルの期待」、
「紅葉中継」、「Nムラクン」などと呼んでいる。彼らは
なにをやっても意味が伝わってこないのだ。


アナウンスなど、ニュースの文面を正確に発音すれば
意味など伝わると思われるが、実はそうではない。


話して意味が伝わるといことはどういうことだろうか。
まずは、あたまでニュースの意味を理解するのは
第一歩である。これだけではいけない。あたまだけ
ではなく、からだに染み込ませて考えるることが必要
だ。さらに、そのニュースに対しての自分の立ち位置
を考え、意見をしっかりと持つ。ふつう、公平にニュ
ースを伝えるには自分の意見を持ってはいけないと
思われがちかもしれないがそうではない。自分の立ち
位置がはっきりしていないのにどうして公平性が分か
ろうか。ニュースの位相を理解するには自分の考えと
いうベクトルが働かないと見えてこないのである。おそ
らく、こうしたニュースの内面化ができていない人たち
が読むものこそが意味が伝わってこないのである。


人がだれかに何かを伝えるには、伝えたいことを自分
の中で内面化し咀嚼して、それに対してどう考えるか
を明確にして外部に出していくことでなされる。自戒を
込めてこんなことを考えた。