rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

イデビアンクルー「アレルギー」


きのうは午前中、事務所にてメールと
雑用をこなす。


午後、現在実施設計中の三鷹市の住宅
の敷地を見に行く。設計を始めた頃は、
周囲の建物はなかったが、すでにうち
で計画している以外は4棟ともすべて
完成していた。計画の方向性に間違い
がないことを確認する。


夕方、事務所のスタッフ全員で初台に
ある第二国立劇場にイデビアンクルーの
ダンスパフォーマンスを観に行く。題名
は「アレルギー」。日常生活をこの主題
に基づいて脱構築していくという手法
である。モダンダンスには珍しくダンサー
はそれぞれのキャラクターを見に纏って
登場する。また、簡単なストーリー立て
もある。具体性を纏いながらも抽象性を
も獲得している。観る側の想像力を喚起
するメタ性も持ち合わせている。しかし、
今回は舞台美術がいくらか脆弱だっただ
ろうか。井手茂太氏のパフォーマンスは
構成の透明さと美術の物質性によって
支えられている。次回の仮題「出合頭」
に期待しよう。


それにしてもきょうの地震は、生まれて
初めて体験したものすごいものだった。
東北地方の被害が少なければいいが・・・。