rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

コンテクストで考える


コンテクスト(context)、日本語では脈絡と訳す。
あらゆるコミュニケーションにおいて、コンテクスト
は重要な役割を果たす。


まず置かれている状況、これもコンテクストである。
また、1対1の関係性、時間経過、これらも然りだ。


仕事をするときも、コンテクストを読み取りながら
今どのような行動を取ればいいか判断する。建築
の設計は、あまたある仕事の中でもいくつものコン
テクストが複合して絡み合い、それらを解きほぐして
状況判断をしていかなければいけない難しい仕事
のひとつである。


コンテクストは、都市を読み取るときにも重要な
考え方である。都市は歴史、各時代の体制、時間、
テクノロジーの変化、などが織物のように絡み合う
コンテクストの集積である。その都市の中にある
建築は都市のコンテクストに大きく影響を受ける。


今日もコンテクストを読み解きながらデザインを
進める。