rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

事務所で雑用、大学


きのうは朝、事務所にていくつか雑用を済ます。
まずは電話連絡し、メールを2本送付する。そして、
ブログの更新をする。


午前11時に事務所を出て、大学に向かう。途中、
新宿駅で軽く昼食を取る。そのあと、電車の中
で読書をしながら大学に向かう。午後1時、授業
が始まる。大学会館の階段回り実測詳細図の
提出日である。一人一人に図面の配置の仕方や
描き方などを教える。同時に、各学生からどんな
図書館を設計したいかについてヒアリングをする。
まだ、ほとんど考えていないものが多い。コンセ
プトがとても難しいもののように感じているようだ。
どのような建築をつくりたいかを、具体的な手法
ではなく、この建築で人々にどのような影響を与え
たいかを抽象的な言葉で表すことがコンセプトで
ある。建築の存在は究極的には、それを使う人と
建築、その中にいる人同士のコミュニケーション
をどう触発するかにあると思う。だからこそ人の
想像力を喚起する何らかの構成や手法が必要と
なる。コンセプトがなければ、次のアクションで
ある手法も考えることができない。こうしたことを
どのように学生に伝えたらいいかいつも必死に
考えながら授業に臨んでいる。


電車で豪徳寺に戻ると、すでに午後7時を回って
いたので、そのまま仕事を上がる。