rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

小熊英二さん監督の映画試写会に行く


きのうは午前中午後と、いくつかのプロジェクトの
スケッチをする。


午後2時ごろ、歴史社会学者の小熊英二さん監督
の映画の試写会を観に行くために、事務所を出て
神保町に向う。


題名は、「首相官邸の前で」。2011〜2012の反
原発デモを記録した映画である。自分でも大体
の動きは把握していたつもりだが、その全体像、
そして詳細はほとんど掴めていなかった事実に
愕然とする。表現行動の苦手だと言われている
日本人がここまでやるれるかという、希望の持
てる映像作品である。主催者がチャーターした
ヘリコプターからの空撮でデモの大きさが分か
り、主だった出演者8人の証言でその詳細が見
えてくる。


原発デモはその後勝利したとは到底言えない
という現実があることはよく分かっているが、この
映像はただ絶望のみを意味するのではなく、未来
への希望としてとらえたいと思わせる力がある。


出来る限り多くの日本人、世界の人々に観てもら
いたい映像作品である。メディアで伝えられなか
った真実がこの作品にはある。特に、政治参加に
関心が薄いと言われている中学生や高校生の若
い人に観てもらいたい。


映像でしか伝わらない真実がこの作品の中には
ある。