rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

電車の飛行機化


ゴールデンウイーク中、前半は金沢に2泊3日、後半は仙台に1泊2日という
強硬な旅行をしてきた。


行き帰りはすべて電車だったので、ついつい電車について考えてしまった。
まず、驚いたのが東京駅で見たいわゆる新幹線の種類の多さ・・・。
オールドタイプ、カモノハシタイプ、チータータイプ、カエルタイプ、
総2階建てタイプ、などなど・・・。
いつの間にこんなに増えたのだろう。


空気抵抗のことを考えると、
スピード化をはかる電車は飛行機に外観が似てくるのは分かる。
なぜか、インテリアも飛行機化がはかられているようだ。
シート、テーブル、照明、エアコン噴出し口、ドアのディテール、
ビュッフェの廃止、そして高気密化等々・・・。


飛行機の旅でいつも感じるのは、点から点への移動しているという感覚だ。
時間をかけて、通過する土地のにおい、風景、まち、などを感じながら
目的地に到着するという線的移動が、従来の電車の旅であった。


スピード化をはかった結果だろうか、電車の旅も飛行機の旅のように、
点から点への移動になってしまったような気がする。